東洋経済 2017年03月07日

2800万を数日でゼロにしかけた株投資の罠
慢心、油断、没頭が5つのリスクを招いた


トランプ大統領の誕生が決定した2016年秋以降、大きく値上がりした株式市場。継続して株式投資に取り組んでいる人の中には、それなりの利益を出している人も少なくないでしょう。

利益が出ても油断は禁物

一方、このようなときほど、罠にはまって大きな損失を出す可能性があります。拙著『日本株 独学で60万円を7年で3億円にした実践投資法』で解説しているように、私はサラリーマンから専業投資家に転じるほど株式投資の知見を持っていますが、過去にはありえない失敗で破産寸前の事態に陥ったことがあります。
ベテランでもはまりやすい罠に見事に落ちてしまったのです。
私は、リーマンショックで金融資産を60万円まで減らしながら、その後、相場のリバウンドなどに乗って資産を増やし、2010年秋の金融資産は1000万円くらいになっていました。
問題はその後です。
2011年当時、私はサラリーマンをしながら株式投資をしていました。
基本的には同時に5銘柄を中期的に保有するとともに、短期の売買によって値幅取りを併用するのが投資スタイル。
銘柄を絞り込んだのは、自分には扱いきれないと考えたからです。
私が、その頃に大きく利益を出した銘柄はパソコン製造販売を行っているMCJとアイフル。
詳細な数字の分析によって割安感が出ていることを見つけたり、株価が動く要因となるニュースを集めたりという見立てに沿って株を売買したのですが、見事に予想が的中したことで、短期間のうちにこの2銘柄だけで合わせて900万円近い利益を出しました。
この時点で有頂天になっていた私は、「もっと儲けてサラリーマンを辞めてやろう」と考え、次の銘柄を仕込むことにしました。

それがJトラストです。
当時、企業買収や債権買い取りなどの手法で収益を急激に伸ばしていました。
Jトラストは、前年に会社更生法を出した当時の四大消費者金融の一角と言われた武富士の買収最終候補に残り、もし決まればインパクトが大きいので株価が急騰する、と私は考えました。
「信用二階建て」と呼ばれる、現物株を買って、さらにその現物株を担保にして同じ銘柄を買うというリスクの高い投資をしてでも買い集めようとしました。
買収に決まるのは消費者金融業の運営経験のあるAPファイナンスかJトラストのどちらかだろうと予想していましたし、仮に、買収先として選ばれなかったとしても、高成長により長期的には株価が上がることには変わりないと思っていました。
具体的には2011年1月中に平均380円くらいで3万株購入。
2月に入ってから平均480円くらいで1万株、2月18日にアイフルを利益確定後は、平均480円くらいで1万8000株購入し、現物分信用分込みで5万8000株、そのうち信用分が2万株というところまで買い増ししていました。

ところが株を抱えることに

しかし、武富士の件は延期となり、買いすぎの信用分の株を抱えることになりました。
ここで、本来は信用分だけでも売るべきだったのですが、決定の延期だけでしたので、「このまま持っていればいいや」と、1株も売りませんでした。
ただ、そもそもJトラストは1日に20万株ほどしか取引されていませんでした。
アイフルの利益が確定した時点で私の金融資産は2000万円となっており、さらに震災前にJトラストは580円程度まで値上がりしたことにより含み益が800万円になり、資産は2800万円程度になっていましたが、信用分も含めるとJトラストを3400万円分保有している状態でした。
他にも優待株や低位不動産株などの現物株800万円分も持っていましたので、信用二階建てで実質4200万円以上の株を保有している状態でした。
それも、含み益がかなり乗った状態で。
後で振り返ると3月11日に東日本大震災が起こるワケですが、その直前に一時期Jトラストの株価は落ちてきていました。
その時点で私は「単なる調整」とたかをくくっていました。
そして、東日本大震災が起こります。翌週の月曜日(3月14日)から、リスクオフの流れになりほぼすべての株が全面安の展開になりました。私が保有しているような時価総額の低い新興銘柄はほとんどの銘柄が1日の値幅制限限界(ストップ安)まで売り込まれ、ストップ安でも買いが少なく売りたくても売れない状況になりました。

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続き:
http://toyokeizai.net/articles/-/156353

慢心、環境の違い…(´・ω・`)
というか、自信持ってる銘柄ほど損切り遅れてやられちゃうんですよねぇ…。
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