朝日新聞 2017年07月17日09時08分

ネット転売、数百万円の利益も ヤフーやメルカリは黙認

市販品を安く買い、転売する「せどり」が広がりを見せている。かつては古本が主力商品だったが、インターネットの転売サイトの普及で一般の人も手を出しやすくなり、扱う商品も多様になった。消費者の間では高額転売への不満が強いものの、転売の舞台となる多くの通販サイトは黙認している。

山口県の女性(36)は3年前にせどりを始めた。会社員の夫の収入は月25万円弱。3人の子を抱え、家と車のローンもあった。

インターネットでせどりを知り、近所で700円で売っていたフィギュア付きカミソリを通販サイトに出すと、2500円で売れた。「本当に売れるんだ」と驚いた。

毎月の利益はすぐに10万円を超え、売れ筋商品や仕入れの注意点など、せどり手法を教える塾の講師に転じた。入塾者が相次ぎ、1カ月の報酬が400万円に達したこともある

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全国のせどり仲間には、毎月数百万円の利益を上げる人が大勢いる。「せどりを知らなかったら、未来を明るく考えられなかった。人生観が変わった

せどりとは、掘り出し物を安く仕入れて高く転売し、利ざやを稼ぐこと。元々は、古書業界の用語と言われる。「ここ数年で、せどりを始める一般の方が増えた」。副業情報サイト「フクポン」運営会社の中野貴利人社長はそう話す。

近年はフリーマーケットやオークションのサイトが発達。家電や玩具などあらゆる商品が転売しやすくなり、利幅も増えた。スマホでも転売仲介アプリが普及。「仕入れや販売が手軽になり、参入の間口が広がった」と中野社長は言う。

ネット上では情報交換も活発だ。「将棋ブームが止まりませんね!」。中学生棋士、藤井聡太四段(14)が公式戦29連勝を達成した6月下旬、転売情報を共有するLINEのグループにメッセージが流れた。

メッセージには、価格が高騰し始めた初心者向けの将棋玩具を紹介するサイトがリンクされていた。「仕入れれば稼げる」という助言だ。このグループの参加者は1万8千人超という。

一方、品薄の商品を買い占めるような転売には、消費者の不満が根強い。そこで、転売対策をする通販サイトも出てきた。

通販大手のアマゾンには直販商品と第三者の委託販売品がある。同社はここ半年ほどで、第三者の出品審査基準を厳しく見直した。希望小売価格を上回る委託販売品には「!」マークをつけ、「販売価格をご確認下さい」と注意を促している。

理由について同社広報は「回答を控える」とするが、ある関係者は「高額転売された商品は、多くの人が購入時に参考にするレビュー(批評)が悪化し、メーカーに迷惑がかかる」と明かす。

ヨドバシカメラでは、同社のオンラインショップで同じ商品を何個も頼む不自然な客がいた場合、注文をキャンセルすることがある。担当者は「本当にその商品が必要なお客様に届けられなくなる」と話す。

ただ、代表的な転売経路とされるヤフーのオークションサイト「ヤフオク!」やメルカリなど、多くのサイトは転売を黙認しているのが現状だ。ヤフー広報は「自由な売買の場の提供が使命。価格の是非について論じる立場にない」。メルカリ広報は「規約違反の行為には厳しく対処している」とするが、高額転売自体を禁じてはいない。

せどりは法的に問題ないのか。音楽チケットの転売などの「ダフ屋行為」は各都道府県の迷惑防止条例で禁じられ、東京都条例では「公共の場所で転売目的で買ったり売ったりしてはいけない」とされる。公共の場所とは駅や公園、コンサート会場周辺などを指す。

だが、ネット転売に詳しい谷原誠弁護士によると、ネット空間や小売店は公共の場と見なされないため、せどりは合法というのが一般的な解釈だという。

出典:
http://www.asahi.com/articles/ASK6Z6X8LK6ZOIPE02W.html

う~ん、モラルの問題なんですかねぇ…。

ノウハウを売る側に回るのが儲かるってのも、株やFXとあまり変わりませんね。
飽和すると損をするのは後発組なんですが…。
それでも騙されちゃうんでしょうね。

しかしまぁ、本当に欲しい人に商品が回らないというのは、少々腹ただしいですな(´・ω・`)

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