アンジェスフィーバーに湧くマザーズ市況…
マザーズ指数は新型コロナが発生する前をはるかに越え、2019年の高値まで伺うようなバブル状態へ

まるで世界を救うかのような勢いで上がるアンジェスの株価

・アンジェス (4563)
アンジェスネタ49

時価総額は新興バイオの雄であったそーせいをはるかに凌駕

アンジェスネタ51
※時価総額は2020/5/26現在

しかし、あなたはアンジェスがどのような会社だったのかご存じでしょうか?
以下にWikiからなぜか『抹消』されたアンジェスの過去ログを漁りましたので添付します。

Wikiには時にドキュメンタリー風な文章で書いてくれる職人がいますが、アンジェスの解説もなかなかに読み応えのある内容でありました。
なぜこのような秀逸な文章が削除されたのかは不明。

下記を読んでどう思うかはあなた次第。
それではどうぞ。

来歴

創業から赤字が継続

主力パイプラインのコラテジェンは、閉塞性動脈硬化症の重症疾患である「重症虚血肢」を適応症とした先進国初となる革新的な遺伝子治療薬であること、対象患者は有効な治療薬がない難病であり患者数も限られていることから、長期間の臨床試験と多額の試験費用が必要なチャレンジングなプロジェクトである。同社は、日本、アメリカで実施した全ての臨床試験に成功しており、PoC(Proof of Concept)を確立後、承認に向けた最終段階(臨床後期試験)にある。 また、コラテジェンの日本での開発はPhase3試験が目標通り成功し2008年に医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請。しかし承認審査において追加の臨床試験データが必要との指摘を受けたため、一旦承認申請を取り下げている。 コラテジェンの米国開発においては、Phase3試験の治験プロトコールに関してFDA(米国食品医薬品局)よりSPA(Special Protocol Assessment、特別プロトコール査定)を合意しており、さらにFDAによる開発促進制度であるFASTTRACK指定を受けている。 更に、コラテジェンの北米における新しい提携先として、2012年7月、田辺三菱製薬と基本合意締結。2012年10月に本契約を交わしている。しかし、臨床試験は失敗・遅延が続きIPO当時は2012年の上市予定と公言していたが大きくずれ込んでいる。2014年10月に国際共同治験がはじまったが、患者が予測計画通りに長期間に渡り集まらずデータ不足となる。なにも出来ないまま、2016年、米国・欧州での治験は放棄。海外で上市すれば1000億ドル以上の巨額な売り上げという繰り返された虚言は消滅した。2016年12月期第3四半期 決算発表にて将来のキャッシュ・フロ-が不確実であるため、継続企業の前提に関する重要な不確実性が創業から存在。資金ショートの可能性を会社自ずから投資家に警告している。

コンプライアンス欠如と赤字が続く上場疑義

上場後も巨額な赤字経営の回復は見込めず巨額な研究費負担が重荷になる。一度も黒字化しない巨額赤字決算続きの株式上場に疑義。また同社は投資事業組合を設立し創薬目的以外の投資で億単位の損失を毎年計上(IR特別損失の発生に関するお知らせより引用)したり、結果も出ないのに高額役員報酬、ストックオプションや相次ぐ新株発行なども続き株主の信頼を失墜している。

パイプラインの承認状況(進捗)は会社説明会・株主総会での説明と反し総じて長期間遅延している。主力商品は臨床不足から承認棄却され収益の見込みが閉ざされた。2011年内にコラテジェンの新しい提携先を発表する予定も説明会と反し遅延。反故を繰り返している。

これを背景に2011年より創業者でもあり取締役の森下竜一(大株主)が市場内取引(ザラバ中一気に成売り放出)で株の売却をはじめる。2011年2月から1%以上売却をはじめ株価は暴落している(EDINETより)。2011年11月からは大株主の大学関係者まで市場内取引(ザラバ中)で売却を始め大暴落。2011年までの上場来安値を更新。高値で売り抜けることに成功。売却理由は個人的な負債返済のための強制執行売却が理由として非公開。

また、かつて大阪大学の臨床試験担当医が、未公開時多量に取得した株をIPO時に売却。多額の収入を得たことが利益相反としてメディアで大きく非難されたが、臨床担当医に対して米国のように明確な規制がないため(現在も規制がない状態)不正行為には当たらない。国税で維持する国立大学の職員であることから利益相反行為であることは明白。

2013年8月26日 金融庁はアンジェス株巡るインサイダーで50代男性に課徴金納付するよう命じた[1]。調査の結果インサイダー情報はアンジェスの役員が出所と判明した。役員が情報を提供するという前代未聞の事件ではあるが社内調査もなく賞与カットも罰もなしでこの件について会社は一切コメントしていない。

創業からの巨額な赤字経営、不祥事や臨床失敗がつづいても創業時から1000万円近い役員報酬は返納・カットしたことはないが、2012年から役員報酬10%カットだけが継続している。従業員の平均給与は創業時から2016年現在も850万円~900万円が維持されたまま。

山田は会社説明会、メディアの取材においては巨額赤字、相次ぐ増資、株価低迷については「すべては患者様のため」と連呼している。増資を繰り返すだけで個人投資家だけに負担させるのが創業からアンジェスの基本経営方針。

HGF特許料のトラブルで発覚したコーポレート・ガバナンス欠如

創設者森下は突然2011年10月HGF特許料75,000,000円を会社に請求。会社は全額支払ったが契約書がないことで一転返還請求した。 しかし、森下は返還拒否。貸し倒れとして2012年2月決算で会社の損失として計上。決算予想修正で赤字拡大となった。 森下に返済能力はないが会社は全額回収する方針でトラブルになっている。しかし、IR公開数日後に一転して同社は返済要求を放棄した。背後関係は謎のまま。(2012/02/09 IRにて事実関係公開)。 なお、森下は同社大株主の取締役でそのトラブル後に離職している。現在、森下とは友好的でアドバイザーとして同社に貢献していると公示している。内閣府 規制改革会議委員に就任するためというのが表向きの離職理由となっている。

繰り返される増資とライツイシューに至るまで

同社はすべてのパイプラインで相次いで臨床失敗、遅延が続いている。主力パイプラインのコラテジェンが失敗続きで株価は低迷が続き、株価は暴落を続けていた。なかでも象徴的な失敗がバイカルに55億円投資して開発を進めていたAllovectin(転移性悪性黒色腫の患者を対象とする癌免疫治療薬)。

2013年8月 アロベクチンが最終フェーズ3にて効果なしと判明したためバイカルは治験を放棄した。これにより野村証券主導で繰り返されていた増資55億円による投資は無価値となった。森下竜一の主導で55億のうち23億円近くはバイカル社の現物株を購入することで支援した。

2013年8月、承認確実とアピールしていたアロベクチン放棄を発表したバイカルは市場でシヨックが大きくナスダックで1日で半値以下に大暴落。アナリストは一斉にネガティブと評価。

その後、2015年でも株価は2008年8月 当時から1/5で横ばい低迷が続いている。Vical Incorporated (VICL) 2015年 現在もアンジェスは同社の株を暴落前から長期間保有している。(暴落前の購入時 約30億円分 評価損として会計上は計上済み)

コラテジェンの開発遅延に加え、この製薬企業への株式投機までも失敗。ロイヤリティー、特許料等の収益が全く見込まれなくなり、新たな研究資金を調達しなくてはならなくなった。しかし、野村の新株予約権の条項では株価が上がらないよう工夫がされており(一定額で市場売却できて上値が抑えられる仕組み)、上場当時からアドバイザーであり主幹事であった野村証券をその後、敬遠し増資の幹事から外すようになる。

繰り返される外資ファンドへ再度増資を依頼するが、発行価格以下のレンジで株価が低迷したため規約により新たな資金調達ができない事態となった。

高額の役員報酬も維持できなくなり(役員報酬10%カットだけは現在も継続)2014年8月ライツイシューを施行した。これは黒字見通しのない連続経営赤字の企業に規制をかけることが2014年7月、東京証券取引所で議論されていたため駆け込みでの施行となった。アドバイザーは小企業の藍沢証券が担当。

これにより既存株主の株券は半分に希薄化。60億円の資金調達に成功し挫折した米国と日本において主力パイプライン"コラテジェン"の臨床試験を再開することができた。 しかし、コラテジェンはかつて厚生労働省に追加の臨床試験データが必要との指摘され、 FDAでもファーストトラックに指定されていながら遅延をつづけている(2016年 米国・欧州での臨床放棄。日本のみに限定する舵取りに変更)。

以上の環境下でもし再度臨床試験失敗となればマイルストーン収入もなくなり再度50億円単位の研究開発費が必要となり高額な役員報酬、平均850万円を超える従業員給与までもが確保不可能となる。

2014年9月、アトピーの臨床試験のための開発費用の増資引受先を探すがハゲタカファンドにも見捨てられ受け入れ先はなく新株発行を断念する。投資ファンドなどから資金調達を模索するが同社の研究開発能力に疑問を持たれ全社から拒否される事態となった。のちに、コラテジェンの欧州治験放棄とアトピー治療薬の失敗と続きこの機関投資家からの投資不適格とされた見解(先見の目)は正しかった。 (この不足金はのちにバイオベンチャーの株価が総じて上昇した際に三田証券にこれを割り当てることに成功。三田は新株予約権で得た株を即売却して高値で売り抜けることに成功している)。

2015年4月、再度再度 増資を行うが第三者割当の引受先が見当たらず、ケイマン諸島に本社を置く投資ファンドEVOに30億円以上割り当て予定でつづけていだが 株価が上場来安値近くまで乱高下したため満額調達する途中で停止。新株発行の条件があまりにもひどく(EVOに優位で株価が暴落したため)アンジェスは満額調達することを途中で断念した。

その後かろうじて三田証券からすべて資金調達ができたがそもそも短期投資と定められていたため市場で短期売却。そーせいの株価急騰でバイオベンチャーが総じて急上昇するプチバイオベンチャーバブル。この機会と重なり運よく新株予約権をすべて行使・満額調達できた。その後は公示通りに三田は早期市場売却して巨額の売却益を手にした。

2016年7月、主力パイプライン"コラテジェン"の米国・欧州を中心とした臨床試験を中止。はじめた当時からサンプルとなる患者が長期間集まりにくく、当時の計画は頓挫。無計画の目論見によりまた投資家への反故は何度も繰り返された。続けて、アトピー性皮膚炎の治療薬はブラセボと同じ効果という最悪の結果が最終段階のP3になって判明。これにより増資を繰り返してきた臨床のための巨額な調達資金もすべて藻屑となり乱高下はさらに加速した。

その2日後、事業の第3の柱として来年初めから豪州で高血圧DNAワクチンの臨床試験を開始すると発表するが、赤字倍増・売上倍減予想のなか資金調達が切迫状態での新規事業参入。資金がどこから湧いて出てくるのか謎のまま。株価の下支えにはならず。相変わらずDNAワクチンは少なくとも8000億円規模の市場だと大アピールをするが個人投資家はコラテジェンで何度も裏切られてきただけに飛びつくことはない。

なぜか、8月には2013年から失敗、成果なしの研究をバイカルと継続すると経営方針を決定。この逼迫した中でさらにバイカル株取得(第三者割当増資引受け)。19%の筆頭株主となりDNAワクチンの共同研究を進めることとなった。しかし、現実は2013年以降バイカルはP3治験失敗で株価は1/10ナスダックで大暴落したまま回復できずバイカルの成果・実力ともに米国人アナリストの評価は総じて最低ランクを付与されたまま。上場来安値更新を続けている。

上記IRと同時にまたしても三田証券への優位(MSワラント)な第三者割当増資 (行使価額修正条項付:約24億円規模)を繰り返し株主無視で強行、希薄化は急加速。上場来安値に接近。結果が何一つ出ない一方で従業員の高額な給与は上場以降維持したままでやりたい放題。このバイオベンチャーによる偏倚行動に対し東証の規制や対策が大きな課題となっている。なお、三田証券は破産前の企業に増資をして稼ぐことで名を馳している。直近では2012年、破産したサクラダと共謀して10億円の増資で荒稼ぎした[2]。 しかし、収益のない現状では増資がなければ上場維持ができないという現実がある。

上記増資後も2016年12月期第3四半期 決算発表にて収益がないための資金不足を繰り返し警告。今後も増資を続けると宣言(役員報酬のカットも給与カットも相変わらずなし平均給与900万円は維持すると決定)。今後も繰り返し増資しなければ上場は維持できないと投資家に警告。もはや市場を悪用して上場維持、高額の給与を確保する場となっている。




いかがだったでしょうか?
株取引なんて所詮雰囲気なので、今後アンジェスが上がるか下がるかなんて当方にはわかりません。
それでも、アンジェスの過去を知らずに投資するより、負の面も知っておいて投資したほうが生存率が格段に上昇すると考えます。

末筆ではございますが、皆さまの健やかな投資ライフの一助にでもなれば幸いです。

参照:アンジェス - Wikipedia

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